看護師は介護現場でも期待されている
看護師は、老人ホームやデイサービスなど様々な介護現場で必要とされている専門職の一つです。
特に、認知症や身体的な障がいを抱える高齢者が多い介護施設においては、看護師が中心となって一人ひとりのサービスの利用者の体温や脈拍などのバイタルチェックを行ったり、家族からの健康相談を受け付けたりすることがあります。
また、自分で食事をとることが難しい利用者に対しては、経管栄養や痰の吸引といった医療ケアをすることもあるため、専門的なスキルが求められます。
一般的に、各地の介護現場においては最低限の人数の看護師が業務を担当しているため、個々の利用者の年齢や持病、身体状態などに応じてスムーズに対処ができる人が好まれる傾向が見られます。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの健康状態が優れない施設に勤務をする看護師は、近隣の医療機関と日ごろから緊密に連絡を取り合ったり、利用者の通院の付き添いをしたりする機会も多くなります。
なお、施設によっては、看護師も介護士などの他のスタッフと協力をしながら、週に数回程度行われるレクリエーションや委員会の企画運営を担当することもあります。
そのため、看護師として介護現場で長く働くうえで、看護業務に関する高度な専門知識や技術はもちろんのこと、コミュニケーション能力や協調性なども重要となります。
その他、ベテランの看護師は、新人看護師の研修を任されたり、毎日の業務の中でのフォローを行ったりすることもあります。